次はピッキング(収穫)の仕事です。
最初はそれ程収穫量が多くなかったので、手にトレイを持ち、 一列ずつ歩いて収穫していきます。
ピッキングは時給ではなく取った分だけ給料がもらえるので、1ト レイ収穫するごとにバーコードで管理し、 誰が収穫したかわかるようにします。
量が多くなると一往復するだけで10トレイ分くらいイチゴが取れ 、それをバーコードで管理してくれる人の所まで持っていきます。
ただし赤くなったイチゴをただ取れば良いというわけではありませ ん。
太陽に当たっている部分は真っ赤でも裏側がまだ白かったり、 まだ真っ赤になる前、 葉っぱの下の白い部分が多かったりすると注意されイエローカード 、2回以上注意されると給料が下げられます…
さらに、虫食いのイチゴを取っていなかったり( 廃棄用のバケツも一緒に積んでそのバケツに入れます)、 赤いイチゴの見落としがたくさんあるとやり直しです。( オーナーがチェックしています)
なぜかと言うと、毎日同じ畑のイチゴの収穫をするわけではなく、 3日に1回のペースで同じ畑の収穫をするため( ここのファームは規模が大きく他にもいくつか畑があります)、 もし取り忘れが多かったら次発見するのは3日後。
そうすると、虫に食われてしまったり、 熟してしまったりと販売出来なくなってしまいます。
そんなイチゴが畑にたくさんあるのはもったいないですよね?
そうならないためにも、スピードと正確な判断力が必要なのです。
しかし給料は自分次第!
たくさん稼ぎたい韓国人は畑と畑の移動も走ったりととにかく誰よ りも多く収穫しようとしていましたが、 僕達は給料よりもビザのために働いていたため、 疲れたらイチゴのつまみ食いをしたり…(本当はダメですが…) とにかく自分達のペースで呑気に収穫していました。
この頃はオーストラリアの冬です。
毎日6時頃から仕事ですが、起きる時間5時半頃はまだ暗く、 外に出ると息が白くなります。
その為部屋の暖房は欠かせません!( 各部屋毎に貸してくれました)
北海道出身の僕達も朝の寒さはきつかったです。
しかし仕事をすると身体が温まり、 厚着をしていると汗をかくくらい暑くなります。
昼間は仕事をしていなくてもそんなに寒くはないです。
同じ時期にパッキング(パックに詰める)の仕事があります。
この仕事は女性が多く、 嫁も何日かパッキングの仕事をしていましたが、 すぐ挫折していました…
というのもパッキングも時給ではなく歩合の仕事。
この品種のイチゴは何グラムで詰めて〜個から〜個、 見える位置には形の悪いイチゴを置かない…など条件が多く全然出 来なかったそうです。
しかし慣れている人は持っただけで分かるのか、あっという間に1 パック詰めてしまいます。
それだけ早く詰めれればお金にもなりますが、 なんせ嫁は遅いため全然稼げず、 ずっと座りっぱなしの作業が合わなかったようでピッキングに異動 していました。
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